Amazon Goの衝撃 2019 8 4

書名 2049 日本がEUに加盟する日
著者 高城 剛  集英社

 日本のコンビニエンスストアは、
店員となるアルバイトを集めるのに苦労していて、
24時間営業をやめるかという話が出ています。
 そうであるならば、将来、
日本のコンビニエンスストアは、
「Amazon Go」に変わってしまうかもしれません。
 この本には、「Amazon Go」について書いてあります。
「Amazon Go」とは、無人のコンビニエンスストアのようなものです。
つまり、人材募集に苦労することはありません。
 無人の店舗では、商品にICタグをつけるのではなく、
自動車の自動運転技術が応用できるでしょう。
つまり、画像認識技術です。
 客が買い物かごに入れる商品を画像認識センサーが認識して、
何を買ったかを判定して、合計金額を計算するのです。
合計金額は、スマートフォンに請求することになります。
つまり、客は、レジに並ばなくて済むのです。
 もちろん、客は、無人の店舗に入る時に、
自分のスマートフォンをセンサーにかざす必要があります。
 こうしてみると、「Amazon Go」は、
経営者にとっても、客にとっても、メリットがあります。
デメリットは、高校生や大学生のアルバイト先がなくなることです。
 日本のコンビニエンスストアが、
「成功したビジネスモデル」と言われてから、
もう20年以上経過しました。
 もはや、このようなビジネスモデルは陳腐化したかもしれません。
20年も経てば、次のビジネスモデルが出現するのは、自然でしょう。
 今や、IT技術の導入で、産業が劇的に変わります。
たとえば、「Fintech」は、金融とITの融合ですが、
こうした融合によって、既存の銀行が「絶滅危惧種」になるかもしれません。
 Amazonが銀行を始めたら、既存の銀行は太刀打ちできないでしょう。
Amazonの経済規模は、国のレベルを超えています。
 いや、Amazonが金融業にならなくても、今は、別のものが出現しています。
ブロックチェーンと暗号通貨(仮想通貨)。
これが何を意味しているか。
実は、銀行そのものです。
 今は、何を意味しているか、はっきりしていませんが、
あと10年もすれば、多くの人が、
「ブロックチェーンと暗号通貨は、金融のインフラだった」と認識するようになるでしょう。

アプリ銀行 2019 1 20

「銀行とは、スマホのアプリそのものになる」

 政府が進めるキャッシュレス社会では、そうなるでしょう。
かつて、金融担当大臣だった竹中平蔵氏による、
「Fintechが進めば、銀行は不要なものとなる」という予想が、
現実のものとなるでしょう。
 にもかかわらず、銀行業界の進化は、
まるで亀の歩みのごとく進まない。
 これは、銀行業界を指導する金融庁が、
時代の変化についていけなくなっているが原因かもしれません。
 もちろん、国民も現金主義で、
現金を使う機会が多いから、銀行を必要としていて、
「銀行革命」が遅れているかもしれません。
 中国人観光客が日本を訪れた時、
まず、最初にやらなければならないことは、
財布を買うことであるという。
 中国では、キャッシュレス社会が完成していて、
スマホで何でも支払うことができる状態でしょう。
 聞くところによると、
屋台で餃子を買う時も、代金をスマホで支払うという。
いつの間にか、日本は、追い抜かれてしまったのです。
 インターネット専業の銀行である、
ジャパンネット銀行が設立されて、20年近く経過しました。
 確かに、あの時は、先進的な取り組みとして、
世界に対して、日本の金融技術を誇れるものでした。
 もちろん、今も、ジャパンネット銀行は、
スマホの使いやすいアプリとして存在しています。


























































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